乳腺炎とは?治し方は?予防法は?
「しこりみたいなのができてしまって痛いけど、乳腺炎かな・・・」
「乳腺炎が悪化して、熱が出てしまった・・・」
そういう乳腺トラブルで悩んでいる授乳期のママも多いのではないでしょうか?
乳腺炎とは、その名の通り乳腺で炎症が起こっている状態をいいます。
わたしも授乳中は何度か乳腺炎になり、40度越えの高熱が出て休日に病院に駆け込んだこともありました。
乳腺炎に悩んでいるママへ、少しでも手助けになればと思い対処法や予防法をご紹介します。
乳腺炎の原因は?
乳腺炎には「うっ滞性乳腺炎」と「化膿性乳腺炎」の2種類があります。
うっ滞性乳腺炎の原因
うっ滞性乳腺炎とは乳腺の母乳が詰まってしまう状態のことをいいます。
- 授乳間隔が長すぎる
- 赤ちゃんがうまく飲めず、飲み残しがある
- 赤ちゃんの飲み方が毎回同じでバランスが悪い
化膿性乳腺炎の原因
- 細菌が侵入し、炎症を起こす
- うっ滞性乳腺炎が悪化した状態
乳腺炎かも?と自覚してからも症状を放置していると、悪化する恐れがあるので注意が必要です。
食生活との関係
脂っこいものや甘いものを食べるとおっぱいが詰まる・・・という話を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?
根拠ははっきりとしていないものの、私の体験から食生活と乳腺炎は多少関係があると考えています。
実際に私が乳腺炎になった時も、前日にケーキを食べたり、揚げ物をたくさん食べたときが多かったので、医学的根拠はないですが、乳腺炎になりやすい体質の方は食べ物には気をつけて生活した方が良いと思います。
乳腺炎の症状
乳腺炎の種類ごとの症状を紹介します。
下記症状に当てはまる場合、早めに対処するようにしましょう。
うっ滞性乳腺炎
- 母乳が詰まっている部分が、腫れて一部または全部が固くなる
- しこりを押すと、軽く痛む
- 微熱が出る
- 乳頭に白斑ができる場合もある
化膿性乳腺炎
- おっぱいが赤くなって腫れ、固いしこりができる
- 激しい痛みを伴い、授乳するのも辛い
- 高熱がでる(ひどいと40度越えも)
- 高熱により関節痛や倦怠感がでる
乳腺炎の治し方
赤ちゃんに吸ってもらう
一番手っ取り早くて有効な方法です。
悪化しすぎて岩のようにカチカチになると対処できませんが、乳腺炎初期の場合赤ちゃんに吸ってもらうことにより、詰まりが解消される場合があります。
詰まっている箇所に赤ちゃんの下唇がくるような方向で、飲ませることが大切です。
詰まっている場所を手で軽く押して、圧迫しながら飲ませると、解消させることが多いです。
自分で絞ってみる
搾乳器を使うと、詰まっていない乳腺から絞られてしまうため、悪化の原因になります。
自分で絞る場合は、詰まっている箇所をマッサージし、軽く押して圧迫しながら手で絞るようにしましょう。
患部を冷やす
赤くなって熱を持っている場合は、患部を冷やす方法が効果的です。
保冷剤等で直接冷やすと冷やしすぎになりますので、必ずタオルやガーゼをまいてから冷やすようにしましょう。
病院へ行く
「高熱がでてどうしようもできない」「上記方法を試しても詰まりがとれない」場合は、迷わず病院へ行きましょう。
助産師さんにきちんとマッサージしてもらい、正しい授乳方法を指導してもらうようにしましょう。
悪化してしまいマッサージでも改善しない場合や、細菌感染している場合は、抗生物質や鎮痛剤が処方されます。(私も、高熱がでたときは抗生物質を飲み治しました・・・)
予防法
バランス良く授乳する
授乳の体制が毎回同じになっていませんか?
授乳の基本は、左右交互に横抱きの授乳ですが、縦抱きやフットボール抱きもオススメです。
毎回同じ体制だと、一部の乳腺が詰まってしまう場合があるので、状況をみていろいろな飲ませ方を試してみましょう。
バランス良い食事を心がける
授乳中はお腹がすきやすく、高カロリーのものが食べたくなりますが、できるだけ和食を食べるように心がけましょう。
また、母乳で水分がとられるので、通常の生活以上に水分補給が必要です。意識して水分をとるようにすることが大切です。
まとめ
楽しく授乳ライフを送るために、乳腺炎には気をつけたいですね。
乳腺炎かも?少し詰まり気味かも?と思った場合、できるだけ早く対処し悪化を防ぐことが大切です。
悪化しすぎると、最悪の場合切開等が必要な場合もあるようですので、日々の生活を整えて、規則正しい生活を送るようにしましょう。
わたしは、1人目のときに40度越えの熱がでて辛かったので、2人目は詰まりかけたら早く対処するようにし、病院通いは免れました(笑)